骨密度について
骨密度が低下すると、骨折しやすくなり、階段でつまずいた、歩行中にふらついて転倒した、腰をひねったなど、ちょっとした外力にも耐えられず、骨折してしまいます。大腿骨の骨折や背骨の骨折などを起こすと、日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。
また、骨密度の低下によって腰や背中に痛み、身長の低下、脊柱の後弯変形などがみられるようになります。腰痛や背部痛が続いているため医療機関を受診したところ、椎体の圧迫骨折が見つかることがあります。
骨密度(単位面積あたりの骨量)は、加齢に伴って低下していきます。とくに女性の場合は、閉経以降に悪化傾向が顕著になるのですが、その過程で何かしらの自覚症状が現れるということは、ほとんどありません。このため、定期的な骨密度の検査を行い、適切に治療していくことが大切となります。
骨粗しょう症のリスクがある方
- 高齢者
- 女性
- 45歳未満で閉経を迎えた方
- 急激なダイエットをしたことがある方
- 糖尿病や動脈硬化、甲状腺疾患、関節リウマチなどの方
- ステロイド薬を敵内服している方。もしくは、過去に3か月以上内服歴のある方
- 背中や腰が曲がってきた方
- 背が縮んできた方
- 喫煙者、アルコールのよく飲む方
MD法による骨密度検査
骨密度の低下が疑われるときは、レントゲン検査を行います。当院では、手の骨と厚さの異なるアルミニウム板とを同時に撮影して、骨とアルミニウムの濃度を比べることで、骨密度を測定いたします。