より負担の少ない大腸カメラ
- 鎮静剤により、苦痛を軽減します。
- 炭酸ガスを使用することで、おなかの張りを軽減します。
当院の大腸カメラ
検査の特長
当院では2025年3月から、内視鏡検査に、空気より吸収の速やかな炭酸ガス(CO2)の使用を開始しました。
内視鏡検査では、空気を入れて、胃や大腸を十分に膨らませる必要があります。小さな病変を見逃さないために必要ですが、お腹が張り、患者さんの苦痛の原因の一つとなってしまいます。
炭酸ガスは、空気よりも約200倍、腸から吸収されやすく、息によりすぐに体外へ排出されます。
このため、検査中や検査後のお腹の張りが、かなり軽減することができます。結果として、通常の空気を送り込む検査より楽に検査を受けることができます。
炭酸ガスを用いて行う内視鏡検査は、検査中や検査後の腹部膨満感が軽減されるだけでなく。消化管の充分な観察につながり、患者さんにとって大きなメリットがあります。
大腸カメラ検査
とは?
大腸カメラを肛門から挿入して、大腸の粘膜を詳細に観察する検査です。
病変(炎症、ポリープ、ガン など)の有無を確認することができるほか、より詳しく病気を把握するために、粘膜の一部を採取して顕微鏡で調べる生検や、小さいポリープであれば、切除(ポリペクトミー)も行っています。
近年、大腸がんの患者さんが、増えてきています。大腸がんを早期の段階で発見するには、有効な検査とされています。検診で、便潜血が陽性になった方など検査が推奨されています。
過去の大腸カメラでお辛かった方や、ご不安のある方は、鎮静剤を使用しての検査も行っております。ウトウトと眠っているような深いリラックス状態で内視鏡検査を受けることが可能です。
大腸カメラ検査を
受けた方がよいと
される方
- 血便が出てきた
- 便秘や下痢などが続いている
- お腹の痛みが治まらない
- 腹部膨満感がある
- 貧血を指摘されている
- 体重が急に減少した
- 便潜血検査で異常を指摘された
- 大腸ポリープや大腸がんを治療したことがある など
大腸カメラ検査の流れ
- 下剤の服用
- 大腸をきれいにするため、約2リットルの下剤を数回に分けて時間をかけて飲みます
- 前日から下剤を飲むこともあります
- 必要に応じて鎮静剤を投与
- ご希望の方には鎮痛剤を静脈注射します
- 外科手術に一般的に用いられる麻酔のように強力なものではなく、医師などからの呼びかけに反応することもできます
- 内視鏡を挿入
- 身体の左側を下にしてベッドに横になります
- その態勢で肛門から内視鏡を挿入していきます
- 大腸内部を観察
- 内視鏡カメラの映像はモニターに映し出されます
- この映像を見ながら大腸の内部を隅々まで観察します
- 必要がある場合は、ポリープ切除や生検を行います
- 検査の終了
- 通常は数十分で検査は終了します
- 症例によって時間が延びることもあります
- 検査後の注意点
- 通常、飲食は2時間後から可能です
- 検査当日のお風呂はシャワー程度にして下さい
- 車の運転は禁止です
- 強度の運動は避けて下さい
- 検査終了後、気になる症状がある方は、すぐに医師までご相談下さい